純生の受難

 明けて、二学期。
 三人は相も変わらず、朝は共に通学し、昼は屋上で車座になってランチ、下校後には嵐の部屋で八時過ぎまで過ごす毎日を送っていたが――。漫然と共有されてきた悠々閑々とした空気は、夏の旅行を境に確とした変化を遂げてしまっていた。
 当たり障りの無い短い会話は辛うじて交わすものの、誰一人として、あの夜の出来事について言及しようとしない。ふとした切っ掛けで、夏休み中の些細な出来事が話題に上ることはあったが、その度にたちまち彼らの声はしぼみ、そのまま押し黙ってしまうという展開を繰り返した。そうして、夕立が如く降り注いでいた蝉時雨もすっかり影を潜めた九月半ば、夏休みの話題には触れないのが互いの不文律となっていた。

  三人が均等の幅に肩を並べて登下校していたのは旅行前までのこと、緊張感から、嵐と純生は意識して光彦との距離を測るようになっていた。嵐は、光彦がまた暴挙に及ぼうものなら殴り倒してやる意気込みで、視界の片隅でその一挙一動を常に厳しく捉えている。光彦に怯え切っている純生は、嵐の背中――正確には、嵐が背負っているフライングV――にベタリと貼りついて離れようとせず、嵐も事件以来、純生を庇う姿勢を崩していない。嵐と純生の密着度が高まった分、光彦だけが不自然に二人から離れた位置を歩くこととなるわけだが、この微妙な距離感は、今の光彦にとってむしろありがたいものであった。

 持続する剣呑さの最たる原因は、光彦にあった。光彦は、日がな一日悶々とした気持ちを持て余して、ただ漠然と苛立っていた。あの夏の日の夕暮れ、温泉旅館の簡素な脱衣所で突如沸きあがった不可解な感情。罪悪感、と言葉にすれば説明は容易いが、光彦自身、あの時の不快さが“罪悪感”であったとは認識できていない。その気持ち悪さが長らく尾を引いているせいで、光彦は、寝不足の朝のような不機嫌さが慢性化していた。
 実際のところ、光彦の睡眠はまったく足りていなかった。ぐっすり眠れたのはログハウスでの最後の夜ぐらいで、旅行から帰ってきてからは一日二時間、まともな睡眠がとれれば良いほうであった。眠れない理由は明確であり、甚だ単純な打開策も用意されてはいたが、光彦はその策を実行に移すのを躊躇っていた。
 そもそもが寝起きの悪い光彦が、加えて寝不足となればまさに悪鬼羅刹、得も言われぬ寒冷低気圧を全身に纏ってむっつりとしている様が、嵐と純生の緊張に拍車をかけている。
 しかし、この危機的な状況に陥って尚、三人が三人とも、行動を別つようなことはしなかった。できなかった、が正しい。

 積もる不眠により、光彦の双眼の下は日を追うごとに黒味を増していった。眉間の危うげな緊縮とは対照的に、褐色の肌にもかかわらず目許にくっきりと刻まれた隈と、およそ高校生らしからぬ疲れを滲ませている光彦の顔は、さすがに嵐と純生の関心を引いた。光彦の草臥れた顔など、彼是十年間の付き合いにして一度として拝んだことがない。

 ある朝、見かねた嵐が尋ねた。
「光彦、ひどい顔してるぞ。大丈夫か……?」
「大丈夫なわけねぇだろが」
 力無い声にしっかり角を入れて、光彦は即答した。嵐の背後から様子を窺っていた純生が続く。
「ね、寝不足なの? お店の手伝いが、大変とか?」
 血走った眼でギロリと睨め付けられ、純生はすばやく嵐の影に引っ込んだ。嵐は即座に戦闘体勢、拳を作り肩を怒らせて光彦を威嚇する。光彦は、冷めた眼差しを嵐へと向けた。
 光彦の視線は、思いのほか長い間、嵐の顔に留まった。ガンの飛ばし合いであればただ睨み返していれば良いのだが、光彦はどこか観察しているような風情で、嵐は困惑した。だからといって、先に眼を逸らすのは負けたようでやっぱり気分が悪い。
「なんだよ、俺の顔になんか付いてるか?」
 途端に、フイと正面に顔を戻し、光彦は先に立って歩き出した。「心配してやってんのに」と、駄目押しで毒吐いてみれば「そりゃどうも」と白けた返事が返ってきて、そこで三人の会話は途切れた。
 無言でしばらく歩き、通学路が学生で騒然としてきた頃。
「……ったく、俺の安眠を返せってぇの……」
 必要以上に光彦に意識を奪われているせいで、ボソリと呟かれただけの独り言を、嵐と純生は聞き逃さなかった。今の悪態が誰に向けられたものなのか――嵐と純生は、互いに首をふるふると横に振り、心当たりが無いことを確かめ合った。訊いてもすんなり答えが返ってくるような雰囲気ではなく、結局、二人は学校に到着するまで黙然と光彦の背を追うこととなった。

 兎にも角にも、一緒に登下校しているわけであるから、酸欠の再発からは逃れられている。だが、募る不安感に促され、すっかり役割を終えたものと思い込んでいた『裏プリ』を求めて、ついポケットの携帯へと手が伸びてしまう。『裏プリ』の効能か、授業中、気が逸れてしまうことは多々あれど、内容が頭に入らなくて困り果てるというほどでもなかった。
 光彦の言う『テスト』とは一体なんのテストであったのか、嵐も、純生も、深く考えることをすっかり諦め、やや過剰なスキンシップだったのであろうと半ば無理やり納得していた。糾明したところで、各々にとって具合のよい結果になるとは到底思えなかったし、なにより、少々危なげながらも継続している今の関係を壊したくなかった。

 なにしろこの三人組は、『友達の作り方』を知らないのだ。
 社会性を身につけるべき最も重要な児童期に、三人は、すでに三人だけの閉鎖的且つ極めて排他的な空間を構築してしまっていた。クラス替えを契機に発症した酸素欠乏症は、意図せず己が作り上げてしまった要塞の、あまりの堅固さに気付いてしまったからこそである。その城壁は堅牢無比で、崩れようもないものと、自覚はなくとも誰もが心の奥深くで盲信していた。例え光彦の性癖が特殊であったとしても――。



 純生の在籍する『選抜A』クラスは、『選抜B』クラスとともに学年内で特別な存在であった。成績優秀者が文字通り選抜されているクラスは、教師が不在だからといって騒ぐようなことはなく、黙々と自習に励む生徒ばかりだ。そのため、自習時間は教室から出て、自習室や図書室を利用することが特権として認められていた。三時間目の世界史は、教師の急病で自習。教室に近いトイレにトラウマのある純生は、チャンスとばかりにB棟にある視聴覚室近くのトイレへと向かった。
 教室に戻る途中。純生が、その光景を目撃したのは、偶然であった。

 純生の教室のあるA棟一階からB棟までは、どんなに急いでも往復で十分以上かかる。まして運動とは縁の無い純生の足である。用事を済ませた頃には、授業の始まりを告げるチャイムがとっくに鳴り終わっていた。
 視聴覚室や小講堂など、普通授業ではあまり使用されることのない施設が集められたB棟の長廊下は、ひっそりと静まり返っている。校舎の影に覆われた薄暗い裏庭に茂る伸び放題の庭木が窓の外に緑壁を作っているせいで、昼間でも暗く、気味が悪いほどだ。休み時間であれば、生徒たちのさざめきが遠くに聞こえ、それほどでもないのだが。
  純生の足も自然と速まる。ようやく日の当たる渡り廊下への出口が見えてきて、ほっと胸をなでおろした矢先、聞き覚えのある声がどこからともなく聞こえてきた。ふと歩速が弱まる。

「江坂ッ! マジやばいって……ッ!」

 今度は、くっきりと聞き取れた。名門私立桜新学園陸上部短距離エース、篠原輔の、光彦を呼ぶ声。
 純生の上履きの底が床に貼りつく。刹那、このまま立ち去ろうかと逡巡したが――決して下衆な好奇心などではなく、何か名状しがたい焦燥が、純生の背中を押した。壁に身を寄せ、声のした裏庭の方角に面した小窓から、そろりと顔を出す。
 枝葉の隙間から、人影が見えた。
 二人――いや、一人……? そんな筈はない。篠原は、確かに光彦の名を呼んでいた。 
 視力のあまり良くない純生は眼を細め、どうにか焦点を定めようと努力した。コンクリートの壁を挟んで、人影との距離は十メートルほど。耳を澄ましてみれば、僅かに開いた窓から、その内容までは判別できないが、やはり二人の人物が囁きあっている声が断片的に聞こえてくる。もう一度、眼を凝らす。
 そして、全ての状況が把握できた時、純生は、瞠目した。

「馬鹿、もう授業が始まっ……」
  続く篠原の言葉は、光彦の唇によって遮られた。 交わされているのが如何に情熱的なキスであるかは、嵐ならいざ知らず、未熟ながらも半分フランス人の純生には解することができた。どう贔屓目に見ても、光彦から篠原にキスを迫っている。しかも、篠原をその場に押し倒さん勢いで。
 光彦の肩を押し戻そうとしていた篠原の双腕は、やがて諦めたように力を失い、その首に回された。キスは、紛う方なき恋人同士のそれに変貌を遂げる。より奥を探るように互いの顔の角度を変え執拗に繰り返される接合は、純生が家族と交わすような軽いものとは、天と地ほども違う。
 戦慄にも似た震えに強襲され、純生は、たまらずに窓から顔を背けた。

 走って逃げてしまいたくとも、意思に反して足は棒のように動こうとせず、立ち尽くしてしまう。辛うじて自由になる手で両耳を塞ぎ、純生はぎゅっと眼を閉じた。頬にぽたりと垂れ落ちた液体が己の涙だと悟ったとき、何故の涙か理解はできなかったが、悲しくて出た涙では無いことだけは解った。
 身体の震えを抑制できない。純生は、自分ではどうしようもできないほど動揺していた。光彦と篠原の関係は今に始まったことではないのに、ただ漠然と、どこか違う世界の出来事のように感じていた。今更、これほどまでに心を揺さぶられるのは、ひとつひとつレンガを積み上げ、作り上げてきた城壁か無残に崩壊していく様が、まざまざしく脳裏に描き出されてしまったからか。
 純生は、心の中で嵐の名前を呼び続けながら、二人の気配が消えるのをひたすらに待った。

 塞いだ耳をも聾する、大きな石をコンクリートの壁面に打ち付けたような物騒な音が窓の外に響く。俄かに呪縛から解き放たれ、純生は、ハッと顔を上げた。だが、もう一度窓の外を見る勇気はない。

「ふざけんなッ! 馬鹿にすんのもいい加減にしろッ!!」

 突然の怒号に、純生の肩がビクリと弾んだ。声の調子から、篠原の激しい怒りが手に取るように解る。鋭い怒号のあとは、場にそぐわぬほど軽やかに規則的なリズムを刻む靴音。「輔ッ!」と、光彦の焦れたような呼び声が後を追うが、その規則性は変わらず、靴音は、思いがけないスピードで純生の背後から遠ざかっていった。

 耳慣れた百円ライターの着火音とともに、光彦の気配も消えようという頃。
 ある一点を折り返して、再び近づいてきた音に、純生は慄然とした。土を踏みしめていたはず靴音は、明らかに硬質なものに変化していた。純生は、恐る恐る視線を落とした。足元には、すすけた緑色の、リノリウムの床が広がっている。メトロノームのように正確に刻まれていたリズムは、近づいてくるにつれ、緩やかに速度を落としていき――そして、止まった。
 暗緑色に包まれた視界の片隅に青い上履きの先を認めたとき、身体の震えは不思議なほどにぴたりとやんだ。代わりに血が逆流するような感覚が、純生に湧き上がる。

「あげないから……ッ!!」

 我知らず、そう叫んでいた。その大声になにより驚いたのは本人で、純生は、咄嗟に口許を両手で押さえた。
「……根岸?」
 頭上から降ってきたのは、意外そうな声。グイと顎を引かれ、強引に上を向かされる。篠原輔の端整な面立ちが視界を覆い、その尖った眼差しは、真っ直ぐに純生に注がれていた。それでも純生は、眼に精一杯の力を入れて、篠原を見据えた。
「……どういう意味?」
 純生自身、己が叫んだ言葉の意味を理解できていないのだから、返事のしようがない。蒼白に顔を引きつらせている純生を小馬鹿にするように、篠原はせせら笑った。
「眼がウサギだぁ。 純生ちゃん、泣いてたの? クラスメイトに苛められちゃったのかな?」
 自棄的な韻律を含む軽薄な口振りは、純生の知る篠原のものではなかった。ふと篠原の唇が眼にとまる。そこは未だしっとりとした湿り気を孕んでいて――フラッシュバックした衝撃的な映像が、一瞬にして純生の顔を耳朶まで赤く染め上げた。
  純生の異常な反応を見て取った篠原の双眸が見開かれた。窓の外の裏庭をチラと見遣って、「なるほどね」と、ひとつ頷く。再び純生に戻された視線は、暗くぎらついた光を滾らせていた。
「見てたんだ? 純生くんには、ちょっと刺激が強すぎた?」
 言いながら、純生の口許を覆っている両の手の細い指を、一本づつ解きほどいていく。獲物の怯えを楽しむように、ゆっくりとした仕草で。
「“あげない”って、やっぱり江坂のこと? へぇ、純生くんって、江坂とそういう関係だったの?」
 衝動的に、純生は左右に首を振った。篠原は、硬直している純生の身体を易々と壁際に追い込んでいく。
「純生くんって近くで見ると、ほんっと凄い顔してんね。そんな眼で見られたら、苛めたくなっちゃうなぁ」
 持って回った篠原の嘲弄は、覚めない悪夢さながらに純生の精神を苛んだ。嵐、嵐、と呪文のように心で唱え続ける。そうしていることで、純生はなんとか立っていられた。
 だが、篠原の顔が鼻先まで触れ合うほどに迫ったとき、見えない圧力に押しつぶされるように、純生の膝がカクリと砕けた。崩れそうになった身体を、するりと両脇に差し込まれた手が支える。
「そんなに、俺が怖い?」
「……こ、わくない……」
 情けなくも掠れた声。純生のなけなしの虚勢に、篠原は先程の冷笑とは打って変わって、本来の彼らしい快活な笑顔を広げた。きつく寄せられていた純生の眉がつられて開く。
「江坂がね、俺とヤりたいってさ。いくら都合のいいセフレだからって、学校なんかでできるかよ。江坂って本物の阿呆だな。――根岸も、そう思わない? やられたよ、まったく」
 口調も、まるで気安いクラスメイトに愚痴るような調子に変わっていた。
 一気に緊張の糸が緩んだ純生の全身から、力が抜ける。すとんと落ちた華奢な肩に、篠原は、やんわり両手をかけた。
「……え?」
 ひゅっという呼吸音が、純生の唇から漏れる。
  篠原の睫毛が純生の頬に触れ、あっと言う間もなく離れていった。
 違う――触れたのは、睫毛じゃない。触れたのは――。

「……江坂と、間接キス……ってことになるのかな。舌も、入れて欲しかった?」
 篠原が、呆然自失状態の純生の目前で、ひらひらと手を泳がせる。
「こんくらいの仕返しは許されるかなって、ちょっと悪戯しちゃったんだけど、やっぱり驚かせちゃったね」
 これ以上なく眼を見開いたまま、魂を抜き取られてしまったように佇む純生の栗色の髪の毛を、篠原はくしゃりとかき回した。
「安心しなよ。たった今、江坂のこと完全にフッてやったから。あいつ、酷い顔してるよな。もう一ヶ月も、まともに寝てないんだって。……なんでだか、知りたい?」
 子供に言い含めるように優しげに問いかける篠原の声は、どうやら純生の意識まで届いていない。

 鼓膜を劈いた、いきなりの轟音。雷に打たれたように純生は跳ね上がった。その音を切っ掛けに、曇った膜に覆われていた純生の視界が、ようやく鮮明さを取り戻してくる。気が付けば、すぐ耳元で、壁に打ち付けられた篠原の拳が、鮮血を滲ませていた。
「……誰が教えてやるかよ、クソったれ」
 そう吐き捨てた篠原は、声も、その瞳も、涙で濡れていた。
 


『お客様のおかけになった電話番号は、現在、電波の届かないところにいるか電源が入っておりません――』
  何度目かの応答不可メッセージを聞きながら、嵐は、盛大な溜息を吐いた。 時間は、夜の八時前。いつもであれば、純生と光彦が、まだ嵐の部屋に居座っている時間帯である。母の用意した三人分のコーヒーは、すっかり冷めてしまっている。飲み人知らずのコーヒーカップを、一体どうしたものか――嵐は、ガラステーブルの上の携帯電話にぼんやり焦点を結んだまま、頬杖を突いた。

  昼休み、選抜クラスまで純生を迎えにいったら、クラスメイトはとっくに早退したと言う。光彦は相変わらずの低気圧で、重苦しい空気に圧殺されそうになりながらも、なんとか弁当を胃に押し込んだが、とても食べた気がしなかった。どちらにしろ、光彦の左頬の痣が気になって、食事どころではなかったわけだが。
  寒々しい沈黙を景色を眺めることでやり過ごし、午後のチャイムを待ちかねていたとき。やおら立ち上がった光彦は、午後はサボる、と一言残して、そのまま何処かへと消えてしまった。部屋で待っているものと高を括って家に帰ってみれば、鍵は閉まったままで、待てど暮らせど二人は現れない。

  『裏プリ』の存在もあってか、携帯依存症と言っても過言ではない純生が、メールの一通も寄越さずに早退してしまうとは、嵐にとっては思いもよらない出来事であった。余程身体の具合が悪いのかと、純生の自宅にも電話をしてみたが、『ひろさん』にやんわり取り次ぎを断られた。にべもない対応から、家まで見舞いにいったところで、門前払いをくうのは火を見るより明らかであった。
 二人の居ない部屋は奇妙に殺風景に見えて、嵐の気持ちを沈鬱とさせる。お気に入りのCDをかける気にも、フライングVに触れる気にもなれない。

  携帯の発光部がピカリと光り、同時に、嵐の背筋がピンと伸びた。すぐさま鳴り出す呼び出し音――スコーピオンズの、ROCK YOU LIKE A HURRICANE。普段ならサビのワンフレーズを聴いてから通話ボタンを押す嵐だが、今はそれどころではない。嵐は、眼にも止らぬ速さで、携帯を取り上げた。

「純生か!? 風邪でも引いたのか!?」
『……俺だ』
「……なんだ、光彦かよ」
『俺、今から嵐をネタに、オナニーすっから』
「……な……おな……」

  しんとした空気が支配していた室内にコトリ、と音を立てたのは、嵐の手から抜け落ちた携帯電話であった。
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